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指輪の思い出


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母の指にいつもあったのは翡翠の指輪

思い出すことのできるのは、多分小学校に上がる前から
お母ちゃんの手はこの指輪
いつだったか、どこかのおばちゃんが
「清子はん、これほんまもん?」 とあほなことを聞いた
『あはは、多分色を付けたもんやと思うけど、
お父ちゃんからもろたから、ほんまもんや』
うち、余計にこの指輪が好きになったん

母はいつも働いていた
後ろ姿ばかりみて来た
『私は職業婦人やから』 
この言葉を学生時代に聞いてから、母への見方が変わった
運動会も参観日も、姿を探さなかったし、後ろは振り向かなかった
探しても振り向いても、母の姿は無いのはわかっていた
仕事が一番だった
子供のころにはわからなかった母の仕事への想いが、
自分が社会に出ようとする頃になって、やっと理解できたような
でも、未だ充分わかっていないかもしれない
自分の足で立てなくなってやっと仕事をあきらめた人だ
意気地なしの私なんかとは、気概が違う

母が父の所へ逝って一か月
今頃、父に『お父さん、あの指輪ほんまもんですか』
なんて聞いているかもしれない
形見なんて大げさなものじゃないけれど、
この指輪をはめているといつも母の声が聞こえて来る
『しっかりしなはれ、元気やったら何でもできます』
ちょっと、しんどいけれど勇気をもらえる

もう一個譲り受けたのはオパール
これは義理で買ったと言って、あまりはめていなかった
仕事に邪魔だったからだ思う
『最初で最後の月賦というもんや』と笑ってた記憶がある
母の指にも、私の指にも【どちらも太くて短い】似合わない
機会があればペン先にでも加工をしてもらうつもり
・・・・ええよね、おかあちゃん いつも抱いててあげるから・・・・

私ものすごい(ええかっこしいな)こと言うてる
 



by nunokichi | 2018-04-04 23:27 | 独り言